小倉「京町銀天街」(北九州市小倉北区京町1・2)のアーケードに11月15日、早くも来年の干支(えと)「ネズミ(子)」のペーパークラフトが掲出された。
「平成中村座 小倉城公演」に合わせた歌舞伎役者の名前を染め抜いたノボリとともに、にぎやかな商店街の雰囲気になった
同銀天街理事長で日本茶専門店「辻利茶舗」(魚町1)会長の辻利之さんによると、「この時期、毎年掲出している年末の風物詩」という。制作は、商店街にアトリエを構えるグラフィックデザイナー松岡忠夫さんで、2001(平成13)年に始められ今年で19回目。
「風情の街」をテーマに、2カ月おきに募集した川柳の優秀作品を掲出する「京町川柳」や、常盤橋のたもとに1000本の竹灯籠をともす「千の灯り」(毎年9月)などの活動でも知られている。
約300メートルのアーケードに4カ所(8個)の「ネズミ」を設置し終えた辻さん。「(通行客に)趣のある歩行空間を味わっていただきたい」と期待を込めた。