ミステリー作家「E・A・ポーと松本清張」の企画展が11月15日、「松本清張記念館」(北九州市小倉北区城内2)で始まった。
同館学芸員によるオリジナルの展示で、「若いころからポーを愛読していた清張は、自身の作品中にもポーの小説や詩からの引用が多数見られる」といい、ポーの影響が見られる清張の直筆資料や、ポーの遺髪入りペンダントなど約80点を展示している。
清張が13歳の時に詩を寄稿したと言われている同人誌が、昨年偶然、古書店で発見された。「まだ、実際に本人が書いたものかどうか特定できていないが、すでに開花し始めた才能が垣間見られる」と同書の展示もする。
開館時間は9時30分~18時。入場料は、一般=600円、中高生=360円、小学生=240円。来年3月1日まで。
10月から同館内でカフェ「静聴」の営業も始まった。現在、展示に合わせたメニュー「黒カレーの渦に呑(の)まれて」(850円)を期間限定で提供している。店主の大木政成さんは「ポーの作品『メエルシュトレエムに呑まれて』にちなみ、少しスパイシーでコクのある黒いカレーに生クリームの渦、人や魚をかたどったチーズのサラダでポーのミステリアスな世界を表現している」と話す。
カフェの営業時間は10時~16時。カフェへの入場は無料。