東京在住のアートディレクター・下川大助さんが8月17日、北九州市のクリエーティブディレクターに就任した。
企画調整局地方創生推進室職員によると「外部の知見を取り入れ、積極的な広報活動をするため」外部クリエーターの登用を企画し、51人の応募者の中から書類選考や面接を経て選ばれた。下川さんの「ブランディング構築業務の実績や、福岡県出身で北九州市のことも熟知している」ことが評価されたという。
下川さんはIT複合企業「サイバーエージェント」(東京都渋谷区)のブランディング構築で「グッドデザイン賞」受賞などの実績を持つ。18日、北橋健治北九州市長から「北九州市のネガティブなイメージは払拭されつつあるが、土地柄か、強くPRすることが苦手な市民性がある。北九州市の魅力を外部の目で再構築してほしい」と、委嘱状を手渡された。
「北九州市は、SDGsや東アジア文化都市、自然、食などの魅力にあふれているが、市のロゴタイプが定まっていないなどPR面での課題もある」と言う下川さん。着任早々、各部署の課題ややりたいことをヒアリングしているという。今後、東京の自宅と北九州市を往復しながら、月に8日程度滞在(オンライン会議含む)し「まず、(市の)魅力を凝縮したスローガンを作り、発信していく」と意気込む。