小倉・平和通り周辺の「夜間景観魅力向上事業」の工事が進み、12月2日、「モノレール平和通駅」の天井部分に主要施設への方向を指し示すサインが現れた。
大小の商店が軒を連ねる「魚町銀天街」と、夜の繁華街として知られる鍛冶町・堺町の間にある平和通り。バス利用客や繁華街への往来客など、昼夜を問わず歩行者の通行が多いが、モノレールの高架によって日陰となり昼間でも暗い印象が拭えない。
主管する市建設局道路部道路維持課は、照明設計事務所と共に「平和通りは、小倉のさまざまな魅力が交わり、ここを起点に広がるジャンクション(連結地点)」というコンセプトをまとめ、橋脚のライトアップや各名所への方向を指し示すサインのデザインを練ってきた。
それぞれの線の色は、茶=歴史(小倉城)、紫=憩い(勝山公園)、オレンジ=食(旦過市場)、青=交通(小倉駅)、黄緑=スポーツ(スタジアム)、緑=文学(鴎外通り)のイメージを込め、カラフルな仕上がりとなっている。
「照明は信号の色と混同しない色とすることや、ドライバーの注意を引かないようなデザインにするなど、地元警察の協力も得ながら協議を重ねた」(同課職員)という。工事完了後は、昼間も一部の照明を点灯する予定。
今後、駅を支える支柱の塗装や、サインのライトアップなどの工事を進める。完了は来年3月末を予定する。