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就労支援施設と洗剤メーカーが「コラボ洗浄剤」販売 障がい者の収入増図る

パッケージ作業を行う「ほうぼく(抱樸)」の施設利用者

パッケージ作業を行う「ほうぼく(抱樸)」の施設利用者

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 介護事業や障がい者自立支援事業を手掛ける「メイクアンサー」(北九州市戸畑区南鳥旗町)が11月、北九州市内の障がい者就労施設など5事業所とコラボして作る多用途洗浄剤「ほっとホワイト」の販売を始めた。

利用方法を記載した「ほっとホワイト」のパッケージ裏面

 「メイクアンサー」社長の田治英朗(たじてるあき)さんが、洗剤メーカー「タイシン九州」(小倉南区津田新町1)から原料の提供を受け、就労継続支援事業所「ほうぼく」(小倉北区大門1)などが袋詰め業務を担当した。

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 田治さんは「市内には、障がい者や元路上生活者が通う200以上の就労継続支援事業所がある。特にB型事業所は収入が低く、福岡県の月給平均は1万5,000円程度。自立への道のりは遠いのが現状」と課題を話す。

 「ほうぼく」管理者の今浪沙織さんは「現在、自動車の部品製造や農業資材の仕上げなどの軽作業を受託し、施設利用者に作業を行ってもらっているが、時給換算で100円未満と、とても自活できる収入にはなっていない。(ほっとホワイト事業は)単価が高く利用者の収入アップにつながる。居場所や仲間、役割も提供できる」と話す。

 「タイシン九州」社長の月見政仁さんは、田治さんの取り組みを聞き、「障がい者就労の収入アップや施設の存在が社会に知られること、自社商品の販路拡大にもなり、三方良しにつながる」と原料の提供を快諾した。

 田治さんは「三方良しの事業だが課題もある。消費者が酸素系洗浄剤の利用シーンをイメージしにくく、商品の魅力がPRできていない。キッチンや洗濯などで使われる『重曹』と同様の使い方だが、除菌・消臭効果が高いので、医療機関や介護施設に向くと思う。もちろん一般家庭にも使ってもらいたい」とも。今後、紹介などを通じてセールスに注力していく方針という。

 価格は950グラム入り=2,420円。協力事業所とインターネットで販売している。