北九州市在住の会社員「くわきりょう」さんが2月9日、みらいパブリッシング(東京都杉並区)から絵本「くじらのプウパとハートこうじょう」を刊行する。
くわきさんは「つらい不妊治療や流産、生きるすべての希望を失った死産を経験し、心も体もボロボロになった。その後、結婚9年目に奇跡的に自然妊娠で長男を授かったことから、子どもたちの笑顔を増やしたい、未来を作っていきたいとの思いで会社勤めの傍ら作家活動を始めた」と話す。
絵本制作のコンセプトは「世界中の子どもたちに、この美しい世界を残していきたい。大人も子どもも一緒になって、環境問題の重要性を楽しく学べる絵本」を掲げる。今回の出版に関する資金は、昨年5月からクラウドファンディングで支援を呼びかけた。40万円の目標に対し118万5,000円(支援者数136人)が集まった。
絵本は「SDGs」がテーマ。青い海と空に囲まれた、美しい緑の島に住む動物たちが、新しい友達のクジラと、忍び寄る環境破壊を食い止めようと奮闘するストーリー。
くわきさんは「『くじらのプウパ』のイメージソングに合わせたダンスを現在製作中。今後、絵本読み聞かせとダンスを組み合わせたイベントも開きたい」と意欲を見せる。
B5版、32ページ。価格は1,540円。