小倉駅前の成人映画専門館「名画座」(北九州市小倉北区京町2)でお笑いステージ「小倉爆笑劇場」が始まって半年がたった。
サラリーマンで舞台俳優、写真家として活動する冨田時雨さんが、お笑い芸人としても活動する友人の俳優仲間から「小倉にはお笑いのステージがない」と相談されたことがきっかけ。同館支配人の丸谷真一郎さんに話を持ちかけ、昨年7月7日に初開催した。
当初は芸人3組で、多い時には10組を超えるグループがステージに立つ。冨田さんは「最近ではリピーターを含めたお客さまが15人から20人来場するが、ゼロの時もあり、芸人らが客席とステージを行き来しながら営業した」と振り返る。
入場料は500円で、100円単位のおひねりとして、面白かった芸人に投げ銭する方式。「少しでも素人芸人の生活の支えになれば」と冨田さん。「地元で働きながらお笑いの頂点を目指す人がたくさんいる。その人たちが『M-1グランプリ』や『R-1グランプリ』の1回戦を突破するなど、ステージでの経験値が徐々に生かされている気もする」とも。
「ステージを続けてきたことで、企業のお祭りやラジオ局のイベントステージなど、徐々に外部での仕事が増えてきている。運営サイドとしてはこれまで無収入だったが、継続していくためには少しでも営業での収入を増やしたい」と期待を込める。
開催日は毎月第1・第3金曜。18時30分開場、19時開演。