小倉京町の「林田酒店」(北九州市小倉北区京町2、TEL 093-521-2368)がプロデュースした「吟醸酒 小倉城ものがたり」と「芋焼酎 三階菱」が昨年12月、「第52回全国推奨観光土産品審査会」(全国観光土産品連盟主催)で「連盟会長努力賞」を受賞した。福岡県内からの出品ではこの2品のみ。
「震災復興支援角打ち」など社会的な関わりも行ってきた林田酒店。
同審査会では、各地の商工会議所などを通じてお菓子や加工食品など1295点が集められ、入賞したのは75点。「小倉城ものがたり」は、店長・林田直子さんの父親が「小倉城の石垣は300年以上たっても変わらぬ美しさと堅固さを持つ」ことに製品のヒントを得て「長く愛される商品を」と、縁戚の林平蔵酒造場(みやこ町)に醸造を依頼して製造したもの。「小倉城を愛するテーマ性と飲み終わった後は花瓶にもなるデザインが評価されたのでは」と林田さん。
「三階菱」は同店がプロデュースする初の「芋焼酎」で、「小倉城を守った小笠原藩の家紋にあやかって命名した」という。「『小倉城ものがたり』も『三階菱』も、小倉城をテーマにした土着性とアイデアが認められたようでうれしい」と林田さん。「最近は、小倉城や小笠原藩の歴史を知らない方も多い。この商品で再度見なおしてもらえるきっかけになれば」とも。
販売価格は、「小倉城ものがたり」=580円(180ミリリットル)・750円(300ミリリットル)・1,400円(720ミリリットル)、「三階菱」=940円(900ミリリットル)。同店店頭のほか、小倉城や北九州空港で取り扱う。