井筒屋小倉店(北九州市小倉北区船場町)で9月26日、段ボールでできた実物大の蒸気機関車「D-51」の展示が始まった。
新館8階の「パステルホール」を会場に、長崎県南島原在住の段ボール工芸家・島英雄さんが段ボールで手掛けた原寸大蒸気機関車「D51(デゴイチ)」を展示する。全長約12.5メートルで、全幅約2.9メートル、全高は約4メートルの原寸大。旧国鉄の設計図を基に、約4000個の段ボール箱で作られた1700個以上のパーツを組み立てて完成した。資材の搬入には10トントラック2台分を要し、約2日間かけて会場内で組み立てた。
建築家である島さんは「子どものころから蒸気機関車の設計図を集めてきた」筋金入りのSLファン。設計図を基に各パーツを段ボールで再現しながら、細かな部分は国内各地に現存する実物の採寸やスケッチを繰り返して完成させた。期間中、島さんが作品への思いや制作の苦労話を解説する。
井筒屋担当者は「光の調整によって、実物では見えにくい細かなディテールを見ることができる。本物とは違った迫力を楽しんでほしい」と話す。
営業時間は10時~19時。入場無料。今月30日まで。