小倉経年間PVランキング1位はビジネスホテルの「ハゲ割」-社長のはげ頭ヒントに

「毛が抜けるほど頑張っているビジネスマンを応援したい」と宇津さん(右から二人目)とフロントのスタッフ

「毛が抜けるほど頑張っているビジネスマンを応援したい」と宇津さん(右から二人目)とフロントのスタッフ

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 小倉経済新聞の2014年PV(ページビュー)ランキング1位に輝いたのは、薄毛の客の宿泊料を割り引くサービスを始めた「北九州のビジネスホテルで『ハゲ割』」を伝える記事だった。

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 「北九州ホテルプラザ」(北九州市小倉北区鍛冶町)が8月から始めた同サービスは、系列の「層雲峡マウントビューホテル」(北海道上川郡上川町)が始めたものを取り入れたもので、客室の掃除係りが「枕カバーや排水口に髪の毛が多くて困る」と漏らしたものを三浦孝司社長が「自分のような禿(はげ)のお客さまばかりだったら掃除が楽になる」とつぶやいたことがきっかけとか。同ホテルでは10月末に宿泊した旅行客がサービス適用第1号となり、「カップルの女性客が連れの男性の頭を指さして『この程度で適用できますか?』と言った」という。

 薄毛の度合いにかかわらず「自己申告によって一律500円値引きする」というサービスが話題を呼んで、ツイッターやフェイスブックで拡散されたことがアクセス増につながったと見られる。

 ランキングは今年1月1日から12月27日までに配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの。上位10位のランキングは以下の通り。(カッコ内は掲載日)

(1)北九州のビジネスホテルで「ハゲ割」-社長のはげ頭ヒントに(11月4日)
(2)門司港に海上レストラン「ファンキータイガー」-ロバート秋山さん父が2店目(2013年7月5日)
(3)八幡に蜂蜜専門店「最高蜂」-同窓生コンビが開業(5月8日)
(4)門司港にフルーツパフェ専門店「モーン」-果物専門店が2号店(4月30日)
(5)北九州市に「タコ山」公園11カ所-「国内最大級4,000万円」のタコも(11月28日)

(6)小倉のラーメン激戦区に新店「まるいち」-「替え玉無料」で差別化(5月19日)
(7)小倉の勝山公園で「オクトーバーフェスト」-芝生広場で独ビール20種(9月5日)
(8)小倉のつけ麺店が居酒屋に業態転換-藁焼きをメーンに(7月30日)
(9)北九州モノレールに「ウルトラマン」乗車-途中駅で「怪獣との決闘」も(10月31日)
(10)小倉でドラマ「MOZU」ロケ地ツアー、格闘シーン場所で撮影会も(6月30日)

 お笑い芸人「ロバート」秋山さんの父が2012年11月に開業したハンバーグレストラン「ファンキータイガー」の記事は、昨年の年間ランキングでも2位に着いている。在京キー局のテレビにも出演する人気者ぶりが伺える。

 蜂蜜専門店「最高蜂」の開業を伝えた記事は、今年上半期のランキングでも3位に着けた。高校の同窓生コンビが、「高知県で養蜂業を営む先輩から仕入れるオーガニックなハチミツ」を提供したいと、養蜂業の研修を経て開業した。希少なビジネスであること、ほかのメディアであまり紹介されていないことがランクインした理由と思われる。

 「市内にタコ山11カ所」は、大谷編集長が市建設局職員との「雑談からヒントを得た記事」で、施設を担当する係りが「子どもたちが、安全に楽しく遊べて人気の高い『タコ山』を多く導入したい」と願い、長年にわたって多くの公園に取り入れてきたという。記事をリリース後、フェイスブックなどを通じ「子どもの頃からタコ山に親しんできたが、確かによその町ではあまり見かけない」などの声が寄せられた。

 10位内のその他の記事は「飲食店情報」と「ウルトラマン」、TBSドラマ「MOZU」の話題が埋め尽くした。繁華街での爆破シーンや数百人の市民エキストラを動員した「MOZU」は福岡県での視聴率が異常に高かったといい、銀天街のアーケード上や井筒屋のバックヤードなどを巡るロケ地ツアーの参加者募集に応募が殺到した。

 11位以下には、カレー専門店「瑠亜’s」、ホットドック移動販売店「ハマードック」、仏伝統菓子カヌレ専門店「デボラ」、ワイン立ち飲み店「ザキ」、かき氷専門店「果実堂」、ソフトクリーム専門店「モンテ」などの開業を伝えた記事などが注目された。

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