北九州市のコスプレ公務員「バナナ姫ルナ」こと井上純子さんが7月から、「こくらハロウィン」 (10月20日開催予定)PR費用を捻出するためのクラウドファンディングに挑戦している。
井上さんは市観光課在籍時に上司から辞令を受け、門司港レトロのキャラクター「バナナ姫ルナ」のコスプレを着て、市内外の観光展などで北九州市をPRしてきた。約3年の活動後、所属部署の配置換えに伴い、いったん引退したが、後任が決まらなかったことなどを理由に昨年10月、「仕事や子育ての合間を縫って、個人的な活動として復帰」(井上さん)した。
今年3月、リニューアルした小倉城のキャラクターとして、イラストレーター・しいたけさんやクラフト作家らの協力を得て「小倉城姫」の衣装も制作。キャラクターの幅が広がったことで「ご当地プリンセス」と呼ばれるようにもなった。
「ハロウィーンは、バナナ姫を始める前から個人的に趣味で参加してきたイベント」といい、井上さんにとってコスプレの原点でもあり、グランプリなど多数の受賞歴もあり思い入れがあるという。
「ハロウィーンの楽しみ方は、コスプレして参加することや来場者としてそれらを見るだけでなく、もっとほかの楽しみ方を伝えたい」と、「西日本工業大学」(北九州市小倉北区室町1)デザイン学部の学生らと、「フォトジェニックなハロウィーンキャンペーン」を企画し、資金で公式販促品や協賛店マップなどの制作を計画している。
支援のリターンには「バナナ姫ルナ」アクリルキーホルダーや等身大ポスターなどを用意した。井上さんは、「秋の小倉の風物詩となりつつあるハロウィーンを『産学バナナ連携』で盛り上げたい」と期待を込める。