小倉の酒販店「林田酒店」(北九州市小倉北区京町2、TEL 093-521-2368)が2月17日、たる酒の量り売りを始めた。
同店は、「九州菊(くすぎく)」の醸造元で知られる「林龍平酒造場」(京都郡みやこ町)と縁戚関係にあり、毎年3月の第1日曜に開催する蔵開きで披露される新酒を楽しみにしている顧客が多い。
専務の林田直子さんは「(新型コロナの影響で)昨年の蔵開き中止に続き、今年も開催を断念した。火入れ(加熱処理)される瓶詰めの酒とは味わいの違う、たるから直接注いで飲む新鮮な生酒の味を求めるお客さまも多いことから、店頭での量り売りを思い立った」と言う。店頭に設置した「九州菊」のたるから注ぎ分けて販売する。価格は300ミリリットル=600円、720ミリリットル=1,350円。
3月7日、杜氏(とうじ)が日本酒の各商品を解説しながら蔵の様子を伝える、バーチャル蔵開きのネット配信を予定する。「自宅などで配信を鑑賞しながら、各日本酒を楽しめるテークアウトセットの販売も予定している」(林田さん)とも。
営業時間は10時~19時。日曜・祝日定休。店頭での立ち飲みは17時ころから可能で、同商品も楽しめる。