小倉・室町の中華料理店「錦龍」(北九州市小倉北区室町2、TEL 093-561-6228)が5月28日、店舗面積を2倍に増床してリニューアルオープンした。
店主は、居酒屋「酒家 癒猿(ゆえん)本店」(魚町2)や唐揚げ専門店「鶏仙人」(宇佐町1)、バー「シャケトラ」(鍛冶町1)なども経営する岡寛さん。「室町生まれ、室町育ち。小学校の卒業文集には『将来はラーメン屋』と書いたほどのラーメン好き」という岡さんが、約5年前「高齢のため閉店する」という知り合いの前店主から看板を受け継いだ。
開業から5年が過ぎ、隣のうどん店も店主の高齢化を理由に閉店したことを受け、店舗を拡張した。増床後の席数はカウンター12席、4人掛けテーブル4卓。「(以前の店では)厨房(ちゅうぼう)も狭く、やりたいこともできなかった。テークアウト受付カウンターも新設した」と振り返る。
カウンターの新設では、「唐揚げ弁当」(650円)や「三元豚とんかつ弁当」(850円)、「チキン南蛮弁当」(700円)などの弁当メニューを充実させた。コーヒー(300円)やソフトクリーム(380円)なども用意する。
岡さんは「先代からは一応、レシピも引き継いだが、ほとんど口頭で目分量という大ざっぱなレシピだった。人気メニューの『洗面器大』チャンポン(800円)も、独学で工夫を重ねて今の味にたどり着いた」と言う。「以前の味を知るお客さまからは『先代の味と違う』という批評をもらうこともあるが、進化と伝統をテーマにメニューを絞り、以前はなかった唐揚げを追加した。唐揚げは、ランチ利用客が多いためニンニクを減らし、ショウガの風味を加えるなど工夫したことで、チャンポンに次ぐ人気メニューになった」とも。
主なメニューは、「唐揚げチャンポン」(950円)、「唐揚げ定食」(800円)、「中華丼」(700円)、「チキン南蛮定食」「野菜炒め定食」「チキンカツ定食」(以上750円)、ラーメン(680円)、焼き飯(600円)、カレーライス(650円)、「三元豚カツカレー」(1,000円)、「唐揚げカレー」(800円)など。
営業時間は11時~14時(テークアウトは19時まで)。