小倉の八坂神社(北九州市小倉北区城内2)で2月3日、「節分祭」が行われた。
神社正面には高さ約6メートルのおたふくの面が設置され、参拝客は顔の下の狭い入り口を通る。
節分祭は平安時代から伝わる祭事で、以前は各地の神社やお寺の行事として行われてきたが、現在北九州市内では唯一、八坂神社のみで行われている。
同神社禰宜(ねぎ)の林さんは「節分とは立春の前の日のこと。豆は『魔の目』から来ており、鬼とは実際に見えるものではなく、心の中の邪念や嫉妬、誘惑など『目に見えない悪』のことで、本来は暗闇の中で豆をまくことにより、鬼(目に見えない悪)を振り払う意味が込められていた」と話す。
節分祭は正午から始まり、同神社御祭神「須佐之男命(すさのおのみこと)」、迫力のあるお面をかぶった「鬼」、「おたふく」らによって「鬼祓(おにばらい)」の神楽を奉納した後、詰めかけた約300人の参拝者に向かって豆まきが行われた。