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小倉城のソメイヨシノ300本が八分咲きに-自粛ムードで花見客もちらほら

例年なら花見客でにぎわう小倉城内だが今年はちらほら。

例年なら花見客でにぎわう小倉城内だが今年はちらほら。

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 桜の名所として知られる小倉城(北九州市小倉北区城内1)の天守閣広場や周辺約300本のソメイヨシノが八分咲きとなり、花見シーズンを迎えている。

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 最高気温が20度を超え、風もなく絶好の花見日和となった4月4日。例年であれば、日中でも年配者や多くの子ども連れの花見客でにぎわう小倉城だが、東日本大震災の影響で花見客が減少。桜の下で酒や食事を楽しむ光景や、カラオケ大会などで盛り上がるいつもながらの光景が今年は見られない。

 「東北地方の方が苦しんでいる中で、お酒を飲んで騒ぐのは抵抗がある。今日は桜の下で弁当を食べ、子どもと桜を撮影してから帰る。早く桜前線が北上して、被災者の方の目を楽しませる日が来ればいいですね」と話すのは、小倉南区から子どもと一緒に訪れた田口さん。

 量販店勤務の吉村さんは「日本が復興するには、西日本に住む私たちが東日本の人たちの分まで元気に働き頑張らなければならない。過度な自粛で経済活動が沈滞しすぎることのないよう注意したい。今年の夜桜見物は中止だが、その分自宅でビールを飲む」と話していた。

 小倉城の管理事務所でも、今年は夜桜見物のためのぼんぼり点灯や小倉城のライトアップの実施を見送っている。10軒ほどある露天にも打撃が及んでいる。

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