小倉・旦過市場の「大學堂」(北九州市小倉北区魚町4)で6月11日、「天然肉体詩人 藤條虫丸(ふじえだむしまる)」さんとバイオリニスト・谷本仰(あおぐ)さんのアートパフォーマンスが行われた。
5月にドイツ・ベルリンで行われたアートフェスティバル「CUT 2013」からの帰国途中に小倉に立ち寄り公演を行ったもので、「以前ここに立ち寄ったときに、この雰囲気に魅了され、この場所で演じてみたいと思った」と藤條さん。谷本さんの伴奏で、畳の間で繰り広げられた約60分間のエネルギッシュな即興パフォーマンスを、50人の観客らは固唾(かたず)をのんで見守った。
藤條さんは、「肉体で詩をつづる舞踏家」として知られ、屋久島で「半農半芸」生活をしながら国内のほか世界各地を巡業している。「パフォーマンス自体に意味はない。言葉で説明もできない。観客の皆さんが、市場の匂いや雰囲気の中で感じた体験自体に意味がある」と藤條さん。友達に誘われて見に来たというニキ・カラヤグさんは「不思議、不思議、面白いの繰り返し。とても興味深かった」と話した。