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北九州の郷土料理「ちりんちりん豆」、56年の歴史に幕 後継者育てば再開か

14時ころには商品がなくなった店頭

14時ころには商品がなくなった店頭

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 若松の郷土料理として親しまれている「ちりんちりん豆」を製造する「みやじま食品」(北九州市若松区浜町2)が9月29日、創業56年の歴史に幕を閉じた。

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 グリーンピースやうずら豆、ひよこ豆などを甘く煮詰めた豆料理で、昭和初期、チリンチリンと鐘を鳴らしながら路上販売されていたことが名前の由来。1961(昭和36)年同社が創業して以来、若松「大正町商店街」(同)の名物として親しまれていた。

 2006年には小倉の「旦過市場」にも出店し、高齢者を中心に人気を得ていたが、店主の宮島壮史さんの体調不良が続き「やむなく閉店することにした」(旦過店スタッフ)という。

 29日14時過ぎには店頭から商品が無くなり、市場を訪れた客からは「もう無くなったの?」「本当にこれで終わり?」など、閉店を惜しむ声が聞かれた。スタッフによると「後継者育成や事業継承などのめどが立てば再開するかも」と含みも残す。

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