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江戸時代の小倉描く「クリアファイル」、まちづくり団体が作成

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 商店主や大学関係者らで組織するまちづくり団体の「We Love小倉協議会」(北九州市小倉北区紺屋町)が5月12日、約250年前の小倉城下町の地図を印刷した「クリアファイル」の配布を始めた。

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 A4サイズの同ファイルは、全面に「いのちのたび博物館」(八幡東区東田)所蔵の、小倉城や紫川を中心として東西に広がる約250年前の城下町の街路図「小倉藩士屋敷絵図」を印刷したもの。剣豪・宮本武蔵の子として知られる宮本伊織の屋敷や、河口が湾として機能していた当時の紫川、現在の小倉駅の場所はかつては海だったことなどを垣間(かいま)見ることができる。

 同協議会は数年前から、「名前の付いていない通りにふさわしい名前を検討し行政に提言する」活動を展開している。一昨年は、紫川沿いの県道63号に「紫川さくら通り」を提案し採用された。

「『小倉が城下町であること』を知ってもらいたい」と繁華街の旧通り名を提言した昨年度の活動を受け、今年はクリアファイルに添える現在の地図に「博労町筋」や「大坂町筋」「小姓町筋」などを印刷。会長の辻利之さんは「半透明のクリアファイルと合わせて、過去と現代を行き来しながらまち歩きが楽しめる作りとなっている九州の玄関口として栄えたかつてに思いをはせながら、今の町並みを楽しんでほしい」と話す。

 ファイルは1000部製作し、協議会主催のイベントなどで配布するほか、ホームページの応募者の中から10人に抽選で進呈するという。

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