山や海での行方不明者の位置を特定する捜索サービス「ココヘリ」「ココヘリマリン」を運営するAUTHENTIC JAPAN株式会社(本社:福岡県福岡市、代表取締役社長:久我 一総)は、2026年10月18日(日)に長野県伊那市高遠・茅野市金沢で開催される「高遠金沢マウンテンオリエンテーリング大会」に安全協力として参画し、GPS機能を搭載した「ココヘリGPS+」の端末貸与等を通じて、大会の安全対策を支援します。

地図とコンパスを頼りに、広い山岳エリアを進む
オリエンテーリング大会は、地形図とコンパスを用いて参加者自身がルートを判断し、山岳エリアに設置されたコントロール(チェックポイント)を指定された順番に巡る競技です。地形を読み解き、次のポイントまでどのように進むかを判断することが、競技の大きな特徴です。
本大会では、2人1組のペアまたは1人で参加し、ゴールまでの時間を競います。距離や難易度に応じた3つのクラスが設けられ、いずれも広い山岳エリアを長時間にわたって行動します。クラスによって移動距離は10~30km、競技時間は5~8時間30分、上りの標高差の合計は最大2,500mに設定されています。参加者には、長時間動き続ける体力に加え、地図を読み取る力や山での行動経験が求められ、大会当日は、各チームが天候や体調、地形の状況を踏まえながら、安全に進むための判断を重ねてゴールを目指します。
GPSと直接通信を組み合わせ、緊急時の位置特定を支援
山岳エリアを自らの判断で進むオリエンテーリング競技では、チームごとに選択するルートが異なり、参加者の行動範囲も広がります。その特性から、道迷いや負傷、体調不良などが発生した際、参加者の位置を把握し、迅速な捜索につなげる備えが重要です。
「ココヘリGPS+」は、GPSによる位置情報の確認と、発信機からの専用電波を受信機で直接捉える位置特定の機能を備えています。取得した位置情報を捜索の手がかりとし、捜索時には直接通信によって発信機の位置を絞り込むことで、早期発見を支援します。
本大会では、ソロ参加者を含む各チームが「ココヘリGPS+」を最低1台携行します。緊急時の迅速な捜索・救助につなげる体制を整え、長時間・広範囲という本大会の特性に合わせた安全対策を支援します。
AUTHENTIC JAPANは、大会主催者や関係団体と連携し、フィールドや競技の特性に応じた安全対策を通じて、自然の中で挑戦する人々を支えてまいります。
大会概要
大会名称:高遠金沢マウンテンオリエンテーリング大会
開催日:2026年10月18日(日)
開催地域:長野県伊那市高遠・茅野市金沢
会場・共催:千代田湖キャンプ場
主催:高遠金沢マウンテンオリエンテーリング大会実行委員会
大会サイト:Japan-O-entrY「高遠金沢マウンテンオリエンテーリング大会」
※詳細・最新情報は、大会サイトをご確認ください。
主催者コメント高遠金沢マウンテンオリエンテーリング大会
実行委員会 安全管理責任者 山田海音
オリエンテーリングは、紙の地図とコンパスだけを持って、山林を自由に駆け抜けます。ルートは常に競技者に委ねられており、道から外れ、斜面を走るルートが最速であることもあります。地図を読みながら山を駆け抜け、わずかな地形の変化や、木々の移ろいを全身で感じる。とても楽しく、刺激的なスポーツです。

しかしその反面、この競技は非常に高い遭難リスクを孕んでいます。一般的なマウンテンスポーツで必携とされる水やレインウェア、ヘッドライトなどを持つ競技者は稀で、もし遭難した場合、山の夜を耐えることはとてもできません。また、ルートが自由であるが故に、どこを通ったかがわからず、未帰還者が発生した際には非常に広い範囲を捜索する必要が出てきます。
昔は人里にほど近い里山のテレイン(※競技エリア)が中心でしたが、近年では新しいテレインを求めて長野や山梨の山奥への進出(いわゆる、「テレインの秘境化」)が進んでいます。それらのテレインでは、周りに道路などがなく、競技者が地図範囲外に出てしまうと、現在地を把握することができない場合も多いです。
2025年の全日本大会での遭難事件をきっかけに、オリエンテーリングの世界では遭難が現実感のあるリスクとして認識され始めました。
今年の3月に開催された第45回筑波大大会は、ココヘリが正式に導入された初めての大会となりました。今、オリエンテーリング界は変わろうとしています。ナビゲーションの楽しさ、快適な競技性を担保しつつも、安全対策をしっかりとやっていきたいと考えている組織が増えてきています。
本大会は、通常のオリエンテーリングより広い範囲で、長いコースを走る「マウンテンオリエンテーリング」と呼ばれるレースを実施します。安全を重視したオリエンテーリング大会のモデルケースを目指し、競技者がハードにチャレンジしつつも、安心して参加できるよう、本大会では万全の捜索体制を敷くこととしました。
今回はAUTHENTIC JAPAN様に最新モデルのココヘリGPS+を提供いただき、全チームの位置を常に監視します。位置情報の更新がない場合や、コース途中にある関門の閉鎖時刻を過ぎた時点で捜索を開始できる体制を整え、運営内でも受信機の操作を練習しています。また、オリエンテーリング用安全管理アプリのNaviTabi(安全管理モード)も併用し、競技者が安心して競技に没頭できるように努めています。
捜索のための設備に加えて、マウンテンスポーツにおける安全管理では競技者側の自助努力も非常に重要です。ココヘリでの捜索を待つ間に競技者がしっかりと安全を確保し、山の寒さを耐えることができるよう、エマージェンシーシートや非常食を必携としています。
本大会では、ココヘリを中心とした安全管理をしっかりと行なった上で、長野の豊かな森林を全身で味わうことができる地図とコースを用意しています。参加される方々は、ぜひお楽しみください。
「ココヘリ」とは
ヘリで山岳遭難者を捜索する会員制の「民間ヘリ捜索サービス」です。「ココヘリ」の捜索サービスは遭難者の生存率向上を目指し、「山岳保険」は山小屋などの民間組織による救助活動費用や、公的機関による捜索終了後の民間捜索費用を保険金として補償します。
「ココヘリ」は発信機の電波とヘリ・ドローンを活用し、捜索時間を大幅に短縮します。専用受信機が発信機の電波を捉え、遭難者の位置を「ここにいる」という0mの距離まで特定できる点が特徴です。
ココヘリ会員に専用の発信機を貸与し、会員は発信機を身に着けて登山します。救助要請時には、登山計画書に記載された山域へヘリを飛ばす準備を進めます。ヘリ・ドローンに搭載した受信機と会員の発信機が直接通信し、山域でも迅速な捜索を実現します。こうした「命を守る」ことへの高い性能が登山家に強く支持され、会員数は17万人を超えています。
会社概要
AUTHENTIC JAPAN株式会社
代表取締役社長:久我 一総
本社:福岡県福岡市中央区赤坂1-6-15-4F
URL:https://www.authjapan.com/
事業内容:山岳捜索サービス「ココヘリ」などの展開
代表取締役 久我 一総の略歴
1978年、福岡県福岡市生まれ。西南学院大学文学部外国語学科英語専攻卒業。2002年パナソニックシステムネットワークスに入社し、SCM部門の責任者としてイギリスの子会社へ出向。10年後に帰国し、商品企画部門へ異動。2011年にAUTHENTIC JAPANを立ち上げ、退職。現在に至る。