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北九州芸術劇場・自主作品第6弾「LANDSCAPE/海を眺望→街を展望」-気鋭劇作家起用

会見に臨んだ作・演出家の藤田貴大さん。

会見に臨んだ作・演出家の藤田貴大さん。

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 リバーウォーク北九州の「北九州芸術劇場」(北九州市小倉北区室町1、TEL 093-562-2655)で10月5日、11月に上演される「LAND→SCAPE/海を眺望→街を展望」の製作発表会見が行われた。

稽古2日目。ワークショップ形式で役者らのその日の記憶をたどった。

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 同劇場は演劇上演以外に、演劇自体を「創る」、演劇人を「育てる」事業にも取り組み、2008年から同劇場が主体となってプロデュース作品を制作している。同作で6作目。

 演出を担当する藤田貴大(たかひろ)さんは、今年「岸田國士戯曲賞」を26歳で受賞した気鋭の作・演出家。会見では、「北九州とは特に縁があったわけではないが、生まれ育った室蘭と同じく製鉄所がある風景や空の感じは似ている」と話し、「これまで『自分の記憶』をモチーフに作品を作り続けてきたが、それだけに頼って作品作りすることに『空腹感』を感じてきた。いったん地方に出掛けて、東京にはない素材を見つけながら新しい記憶を紡ぎたいと考えた」とも。

 出演者は客演の3名に加え、公募で63人の応募者から17人が選ばれた。「うまい役者ではなく、生活臭がする人を選んだ」というメンバーは21歳から64歳までと幅広い。「まだ1ミリも台本を書いていないが、稽古場で役者たちと言葉を探しながら芝居に仕上げていく。東京で演劇にこなれた人たちと作った芝居とは違う泥臭いものにする」と藤田さん。

 同劇場で11月13日~18日に上演されるほか、「豊島区立舞台芸術交流センター あうるすぽっと」(東京都豊島区)でも来年3月8日~10日に上演予定。

 観覧料は、一般=3,000円、学生=2,500円。チケットは同劇場、プレイガイドなどで販売。

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