今年9月にオープンした屋外レストラン「クッチーナ・ディ・トリヨン」（北九州市小倉北区魚町3）に12月13日、テントのVIPルームが新設された。

　アメリカンインディアンの移動式テント「ティピー」を利用したもので、広さ約10平方メートルで8人収容可能。同店の遠矢マネジャーは「商店街内にあるので風こそ強く吹かないが、急に冷え込んで客足も遠のきがちだったため、急きょ暖を取れる『部屋』を用意した」と話す。「モンゴルのゲルなど、ほかの方法も検討したが、屋外という非日常を楽しんでいただきながら、快適さや面白さを考慮した結果、ティピーにした」とも。

　12月に入り猛烈な寒気団に襲われ、小倉でも日中の最高気温が10度を下回る日が続いている。風雨がしのげるテント内部は、ほかの席とは明らかに違う「温度差」があり、「商店街の中のテントで食事」という異空間を好む客が訪れている。テント利用に特別な料金設定はなく、「早い者勝ち」という。

　カフェタイムは「コーヒー」「エスプレッソ」（以上300円）や「カプチーノ」「カフェオレ」（以上400円）などを提供し、ディナータイムでは「トリッパとひよこ豆のトマト煮込み」「自家製ベーコンのグリル」「エビと活きアサリのアヒージョ」（以上680円）、「野菜のグリル」「濃厚ガトーショコラ」「ベイクドチーズケーキ」（以上480円）など。

　営業時間は、カフェ＝12時～17時、ディナー＝17時～24時。月曜定休。