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北九州黒崎に映画館復活-こけら落としは光石研さん主演「あぜ道のダンディ」

黒崎三角公園劇場エントランスにて井口洋さん。

黒崎三角公園劇場エントランスにて井口洋さん。

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 北九州・黒崎地区最後の映画館が閉館して7年が過ぎた今年、新たに「黒崎三角公園劇場」(北九州市八幡西区黒崎1、TEL 093-621-8887)が開業する。運営はまちづくり団体の「クロサキカンパニー」で、開業日は11月12日。。

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 元の「黒崎中央大劇」を改修したもので、席数は約150席。オープニング上映する「あぜ道のダンディ」は、地元出身の役者・光石研さんが「博多っ子純情」以来33年ぶりに主演するコメディーで、「妻に先立たれ、子どもたちとうまくコミュニケーションできない不器用なトラック運転手」を演じる。北九州での上映は同劇場のみ。初日は光石研さんによる舞台あいさつも予定。

 行政が主導する「中心市街地活性化事業」で周辺住民の声を拾った中で、「黒崎に映画館を復活させてほしい」という意見が多数あった。その意見を組み入れた実験事業として、「映画館の事業化」を模索する「黒崎シネマチャレンジ」が昨年行われた。

 同団体代表の井口洋さんは「知名度は低いが質の高い映画を選んだ。声の中には安さを求める声もあるが、事業性や継続性を考えた場合に希少性や作品性のあるものを上映したほうがいいと考えた」と昨年の事業を振り返る。今後のコンセプトとしても「福岡や小倉では見ることのできない、魅力ある映画を選んで上映したい。事業的には厳しいと思うが、映画だけでなく、映画を中心としてまちと人のにぎわいを促進する提案をしていきたい」とも。

 オープニング作品に「あぜ道のダンディ」を選んだ理由として「光石研さんが黒崎出身で、33年ぶりの主演作が今年公開されていることに奇妙な縁を感じて、この映画を選んだ。三石さんの『北九州凱旋(がいせん)公開』としたい」と井口さん。

 観覧料金は、一般=1800円、学生=1,500円。

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