小倉・魚町商店街の「さくらカフェ」（北九州市小倉北区魚町3、TEL 093-513-0874）が3月26日で閉店する。

　同店は、北九州を拠点に活動しているクラフト作家・ショップデザイナーの松岡忠夫さん（工房自由空間、一級商品装飾展示技能士）が「森の隠れ家」をコンセプトにプロデュースし、昨年3月13日にオープンした。1年間という期間限定の「チャレンジカフェ」で、雑貨も販売している。

　同店について、「森や山のようなくつろぎ、癒やされる場」と松岡さん。やわらかな木目の入り口を抜けると、木や紙でできた置物や小物、食器などが数多く並ぶ。これは北九州で活躍するアーティストの作品で、自然のぬくもりを感じさせ、見る人をほっとさせる雰囲気に包まれる。

　その奥にカフェ空間が広がる。暖色系の照明の下、店内の至る所にクラフト雑貨を飾る。松岡さんは、自身の作品やカフェを「心を伝える道具」と表現する。「商品や店の良いところを見せるが、上手に伝えるのではなく、ここにある思いを伝えることが大切」だという。

　営業時間は11時～19時。今後、レストランの立ち上げも計画している。