千草ホテル（北九州市八幡東区西本町1、TEL 093-671-1131）で現在、「中庭プロジェクト－アートホスピタリティVol.9」が開催されている。

　中庭プロジェクトは同ホテルの中庭とカフェを舞台に、毎回1人の現代芸術家と同ホテルがコラボレーションするもので、2008年から始められた。ホテルとアートをつなぐキーワードとして「ホスピタリティ」をテーマに据える。

　キュレーターの花田伸一さんは「世界には『今・ここに住む私』とはまったく違う環境があり、さまざまな価値観があること、そこに思いを巡らせること。ホスピタリティとはそうした想像力に支えられているのだと思う」と話す。

　9回目となる今回の作品を提供するのは、芸術家の冨永剛さん。冨永さんは「街じゅうアートin北九州」などへの参加でも知られ、圧倒的な存在感と造形力の作品を多く制作してきた。今回のプロジェクトでは、「新緑映える中庭に紅葉。いかにも季節外れの紅葉に違和感や不思議な懐かしさも覚える。われわれを取り巻く環境や手仕事への認識を逆説的に促してくれる」と花田さん。

　開催時間は11時15分～20時。入場無料（ただしカフェで要ワンドリンクオーダー）。7月18日まで。