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小倉で「人間テーブルサッカー」 まちづくり団体と学生がコラボ

3分ハーフ制で進められた試合。「短い時間で、動きも制約があるのにへとへとになる」と参加した40代男性。

3分ハーフ制で進められた試合。「短い時間で、動きも制約があるのにへとへとになる」と参加した40代男性。

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 小倉の「ちゅうぎん通り」(北九州市小倉北区京町1・2)で7月19日、「人間テーブルサッカー・ワールドカップin小倉祇園」が開催された。主催は、まちづくり団体の「We Love小倉実行委員会」。

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 この日は、ゲームセンターや飲食店で見かけるボードゲームのテーブルサッカーをヒントに、等身大の人間の大きさに拡大したコートが、「小倉祇園」開催中の歩行者天国に出現。棒の先に付けた人形が操られながら相手のゴールを目指すテーブルサッカーのように、長い棒に実際に参加チームの選手がつかまり、制約のある中でボールをコントロールし、相手のゴールを目指すユニークなゲームを繰り広げた。

 6人1チームでゴールを競う同大会では、4チーム約50人が「初のワールドカップ」を競ってトーナメント戦を行い、北九州市立大学サッカー部の学生らのチーム「バスターズ」が優勝した。リーダーの山添達也さんは「制約のある動きながら、独特のルールの難しさもある。次回もぜひ参加したい」と話した。

 「祭りのにぎわいづくりになり、J2チーム『ギラヴァンツ北九州』の応援や2年後に完工予定の新スタジアムのPRに」(実行委員長の大谷竜也さん)との狙いから企画した同イベント。事前のルール作りやコートの設営など「西日本工業大学」の学生らが中心となって運営した。リーダーで同大学3年生の松永昭太郎さんは「『世界初』を謳うイベントの運営で不安もあったが、想像以上に盛り上がった。ワールドカップの文字通り、人種や民族を超えた幅広い人々に受け入れられる競技に育ってほしい。一度参加した人がまたやりたいと思える楽しいスポーツにしたい」と期待を込める。

 大谷さんは「まちづくりをする上で学生らの協力は欠かせない。市民と学生が行政と手を携えて、なるべくお金をかけずにインパクトのあるまちづくりをしていきたい。2回、3回と会を重ねて小倉発のワールドカップに育てていきたい」と抱負を話す。

 当日は、「小倉祇園」最終日で、最も人出の多い時間帯にゲームを展開。同エリアで約50年前まで市民に親しまれていたが「五市合併」などの影響で途絶えていた「小倉音頭」の復活や、大学生らの出店などで終日にぎわった。

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