小倉・魚町の中華居酒屋「成龍宴酒場（ジャッキーバンケット）」（北九州市小倉北区魚町3）が開業から1カ月が過ぎ、6月25日からランチ営業を始めた。運営はイタリアンレストランやカフェを手掛ける「ミラボー」（魚町2）。

「集うお客様で雰囲気をつくりたい」とあえて簡素な内装を施した

　6月12日にオープンした同店。店舗面積は約40坪、席数は50席。香港映画に出てくるようなにぎやかな居酒屋をイメージし、同社社長の吉田泰士さんによると「実際に、ジャッキー・チェン（成龍）と宴会をしたい」と願いを込めて店舗のデザインをしたという。「沢山の種類を食べてもらえるように」単価の低い小皿料理を中心にメニューを構成した。

　イタリアンやカフェなど西欧料理を得意としてきた同社は、新店舗を作るに当たって「（そのジャンルでは）競合も多く特徴を出しにくい。周辺の中華店は高級店か大衆食堂の両極端に分かれ、お酒を楽しみながら気軽に仕事仲間と楽しめる店がない」と中華の業態に踏み切った。

　カフェの店長を経て、新店長になった寺井匠海（たくみ）さんは、「初めての中華料理で、提供のタイミングなど独特のリズム感がある。まだなれない部分は多いが、商店街独特のお客さまや周辺のお店の人に助けられている」と話す。

　ランチ（サラダ・ライス。スープ付き750円）は「肉もやし炒め」や「蒸鶏のゆずごま葱ソース」など日替わりでメーンが変わる。

　夜のメニューは、「ザーサイ」（180円）、「ピータン」（380円）などのおつまみや「春巻き」（380円）、「鶏空揚げ」（480円）、「蛙の空揚げ」（780円）などの揚げ物、「水餃子」「焼き餃子」「スープ餃子」（以上380円）、「担々麺」「焼きそば」「エビチリ」「麻婆豆腐」（以上480円）など、500円以下のメニューを中心にそろえる。

　営業時間11時～14時30分、17時～25時、月曜定休。